オンライン会議の困ったを解決! ネット環境の改善方法【初級編】
オンライン会議やライブ配信イベントを開催するにあたって、何が一番重要か? それはネット回線です。「ネット回線がない」「ネット回線が不安定」という状況では、そもそもライブ配信を行うことすらできません。
突然ですが、自宅でこんな問題起こっていませんか??
- 場所によってWi-Fiが途切れてしまう
- YouTube動画が頻繁に止まる
- 画質が急に荒くなってしまい、動画を見ることができない
本記事では、こんな悩みを解決するべく、「自宅のネット回線の改善方法」についてお伝えします。
初級編:デュアルバンドを使いこなす
まずは非常によくある問題、Wi-Fiが途切れてしまうというトラブルです。
そもそも家庭用のWi-Fiルーターは、微弱な電波しか飛ばせませんので、ルーターとの距離や障害物の種類によって繋がりにくくなるものなのです。
そこで、ひとつ気にかけたいのが「周波数帯」です。
Wi-Fiの規格
周波数帯の説明の前に、まずはWi-Fiの規格について説明します。
Wi-Fiには複数の規格があります。手持ちのスマホやタブレット、ルーターなどの取扱説明書には「11a/b/g/n/ac」といった暗号のような記載がされていませんか?
(近年ではWi-Fi 1~5と呼ぶこともあります)
これは対応しているWi-Fiの規格名です。最近のデバイスはほぼ「11ac」※1という、比較的新しい規格に対応しているはずです。
まずは自分が持っているデバイス・ルーターが、それぞれどの規格に対応しているかを調べてみましょう。「11ac」の規格に対応しているルーターであれば、ほとんどの機種で2種類の周波数帯(デュアルバンド)※2を利用することができます。
※1 正式にはIEEE802.11ac(通称11acもしくはWi-Fi5)、最近発売のルーターについては最新規格IEEE802.11ax(通称11axもしくはWi-Fi6)に対応しているものもあります。
※2 高性能ルーターの一部機種ではトライバンド(2.4GHz+5GHzが2種)に対応しているものもあります。
Wi-Fiで利用する周波数帯
Wi-Fiで利用する周波数帯は以下の2種類です。
①2.4GHz帯 (障害物に強いが混線しやすい)
②5GHz帯 (障害物に弱いが混線しにくい、通信速度の上限値が2.4GHz帯に比べ高い)
この2種類の周波数帯をデバイスによって最適なものに切り替えられれば、途切れの改善はみられると思います。
例えば、1階のリビングにルーターを設置していると想定しましょう。
同じリビングで使うPC、スマホ、タブレットなどのデバイスであれば5GHz帯を使用するのが最適でしょう。
2階の部屋や、同じ階だとしてもリビングから離れた部屋であれば2.4GHz帯を利用するのが最適です。
周波数帯を切り替える方法
ではどうやって周波数帯を切り替えるのか?
まずは、ルーターの取扱説明書、添付書類もしくはルーター本体に「SSID:◯◯◯◯」といった記載を確認します。SSIDが2種類記載してあれば、それぞれ2.4GHz・5GHzのWi-Fi名(=SSID)です。デバイスに最適なSSIDを選択することで、途切れについては一部改善するはずです。
参考: BUFFALO製ルーター WSR-1166DHPL同梱のセットアップカード。2.4GHzと5GHzのSSIDがそれぞれ表記されています。(BUFFALO よくある質問 より出典)
まずは、上記のデュアルバンドを使いこなして、快適なネット生活を!それでも改善しない場合は【中級編】をご覧ください。