口下手な人必見!ウェビナーでも役立つ、オンラインプレゼンでの「上手な話し方」
ウェビナーやオンラインでの会議が主流化し、プレゼンの機会が増えた人もいるのではないでしょうか?誰でも人前で話すことは緊張するものですが、口下手な人にとっては悩ましい問題です。しかし、幾つかのポイントを押さえておけば、プレゼンを怖れる必要はありません。口下手を自認するあなたの苦手意識が消えてゆく、オンラインプレゼンの上手な話し方をご紹介します。
ポイントは「聞きやすい声」。プレゼンでの上手な話し方
「声」はプレゼン全体の印象だけでなく、その結果にも直結します。しかし、大声や美声である必要はなく、相手が「聞きやすい声」であれば良いのです。プレゼンが上手な人の多くは、他の人が聞き取りやすい声で話しをします。
自分の声を「聞きやすい声」に近づけるためには、次のことを意識して話してみましょう。
「聞きやすい声」を作るためのテクニック
「聞きやすい声」を心がける上でまず注意したいのが、声の出し方です。
以下の3点は「聞きやすい声」を作るのに効果的です。
1. 腹式呼吸で話す
口先で話すのではなく、腹式呼吸を意識してお腹から声を出しましょう。腹式呼吸に慣れていない人は、「鼻から空気を吸い、お腹に空気を溜めて、声を出すタイミングで息を吐ききる」ことを繰り返し練習してください。繰り返すうちに、腹式呼吸で話す癖がつき、お腹から声が出るようになります。
2. 眉間を意識する
声を前ではなく、上に向かって出すように意識してください。眉間に口があると想像し、声が眉間を通り斜め上に向かって放物線を描くようなイメージで発声すると、一般的に「聞きやすい」と言われる声が出ます。
3.遠くに飛ばす
声は大きく出すのではなく、「遠くに飛ばす」ようにしましょう。大きな声でしゃべると、怒鳴るあるいは喚き散らすように聞こえてしまうことがあります。 「声を遠くに飛ばす」練習をする際には、なるべく広い部屋を使用し、部屋の端に立って、一番端まで声を飛ばすイメージで話してみましょう。声がいいと言われる人の特徴は、声が自分のまわりにとどまっていないことです。
滑舌を改善する「滑舌トレーニング」
滑舌も「聞きやすい声」の大切な要素です。はっきりとした話し方は、話しが聞き取りやすく、印象も◎。ここで、木村情報技術のMC(ウェビナーの司会進行専門スタッフ)が実践する「滑舌トレーニング」を紹介します。
舌と唇の運動
- 口を閉じて舌をまわします。右回転と左回転を10回ずつ。
慣れないうちは頭が痛くなる場合もあるので、徐々に回転数を増やしていくのがポイントです。ほうれい線の予防にもなりますよ。 - 口を閉じて唇をブルブルと振動させます。
- 何回かこれを繰り返し、口まわりの動きを柔らかくしておきましょう。
早口ことばの練習
滑舌の改善方法の定番は、なんと言っても早口ことばの練習です。早口ことばの多くは、同じ音や、同じ種類の音が連続するため、しゃべりにくいと言われています。とくに、「サ行」「な・ま」「キャキュキョ」は日本人が苦手とする発音だとされています。さまざまな早口ことばを練習してみましょう。
発音しにくい言葉は「言い換える」
例えば、「させていただきます」という言葉。しゃべりづらい場合は、「させていただきます」→「いたします」と言い換えると、スムーズに話すことができます。もし、プレゼンに台本がある場合は、こうした言い回しを変更してみましょう。
また、つまずきやすい言葉は、まず母音だけを発音練習した後で、もう一度しゃべります。 先ほどの「させていただきます」を例にあげて、練習してみましょう。
「させていただきます」の発声練習
- 「させて いただき ます」→母音「アエエ イアアイ アウ」
- 「アエエ イアアイ アウ」と母音だけを発音
- 「させて いただき ます」と発音
これを何度か繰り返し練習していると、比較的、スムーズに発音できるようになります。
「笑顔」や「姿勢」も意識しよう
声を明るくする魔法「笑顔」
人間は誰でも笑顔が好きなもの。「笑顔」はプレゼンにおける最強の武器とも言えます。じつは、表情と声のトーンは連動しており、笑顔は声を明るくします。
プレゼンでは笑顔を心がけましょう。あるアナウンサーによれば、「頬骨のあたりの筋肉を1センチ持ち上げて話すことを意識する」と良いそうです。
また、オンラインプレゼンでの自然な笑顔作りのために、目線が行くカメラの付近に、大好きな人やペットの写真を貼っておくのもおすすめです。
立つ?座る? 意識すべき姿勢
在宅ワークが増え、立ったり座ったり、さまざまなシチュエーションでプレゼンが行われるようになりましたが、姿勢は発声を支える重要なポイントです。
背筋が丸まっていると声がこもってしまうため、なるべく背筋を伸ばし、正しい姿勢を意識しましょう。
とくに、着席中は前のめりや猫背になりやすいため、意識的に姿勢を正すことが大切です。ただ、無理に姿勢を正そうすると余計な力が入ってしまい、思うように声が広がりません。その際は、自分に合う姿勢の正し方を模索することから始めてみましょう。
聞く人を惹きつける「プレゼンの進め方」
オンラインプレゼンは、直に接するプレゼンよりも臨場感が薄く、一方的で単調な話しが続くと参加者の集中力が欠けてしまうことがネックです。そのため、聞く人をプレゼンに惹きつけるような進行を心がけましょう。ここでは、以下3つのポイントを紹介します。
いきなり本題に入らない
いきなり会社説明や本題に入らず、最新のニュースなど、話題を共有しましょう。あなた自身に親近感を持ってもらうために、簡単な自己紹介もしたいものです。何気ないつかみの話題が、のちの本題にリンクできれば、なお良いでしょう。
例1:話題の共有
「今朝のニュースで見ましたが、●●がびっくりするような急展開を見せましたね。」
例2:簡単なプロフィールで親近感、質問をしやすくする
「私は佐賀県佐賀市の出身です。佐賀県人は羊羹好きで、購入量が全国平均の2.5倍という甘い物好きが多く、私も羊羹が大好きです。私自身は標準語を話しているつもりですが、気づかぬうちに方言が出るかもしれません。私が理解できない言葉を話したら、遠慮なく質問してくださいね。」
参加者を巻き込む
プレゼンを聞く人に「参加」してもらうのも相手を飽きさせない方法です。
例えば、オンラインプレゼンでは挙手機能を一緒に試す、チャットで感想を募り共有する、など、さまざまな機能を使うことで視聴者参加型のプレゼンになります。
例:挙手機能を一緒に試す
「では、手をあげる機能を一緒に試してみましょう。●●(プレゼンのテーマ)について興味のあるあなたは、手をあげてください。全員できましたね。使い方がわかったところで、遠慮せずにどんどん手をあげて質問してくださいね。」
質疑応答を欠かさない
参加者が内容を理解しているか確認をするために、「ここまでの内容で、質問はありますか?」と途中で聞くことが大切です。もし、質問が出なければ、Yes, Noボタンなどの非言語フィードバック機能などを活用して、参加者の理解度を確認しながらプレゼンを進めていくのも良いでしょう。参加者が疑問やモヤモヤを残さないように配慮しましょう。
オンラインプレゼンで「押さえるべきコツ」4つ
1.カメラ目線
手元の資料を何度も確認したり、カメラから視線が逸れたりしていると、参加者はあなたの話しに集中できず興味を欠いてしまいます。相手の目を見るつもりで、カメラ目線を心がけましょう。
2.ゆっくりとポイントを絞って話す
オンラインプレゼンにおいては、ゆっくり、ポイントを絞って話すことがコツです。スクリーンやホワイトボード、パワーポイントなどの資料を使って、声だけでなく、目からも理解を得ると良いでしょう。また、もっとも重要なことを話す際には、前後に間をとり、メリハリを意識すると、より内容が伝わりやすくなります。
3.オンラインプレゼンに適した環境を整える
カメラの映り具合や表情を明るく見せるライティング、声を拾うマイク位置の調整など、オンラインプレゼンに最適な環境を整えましょう。プレゼンターだけでなくプレゼン全体の印象が良くなります。
4.あなたのやり方で情熱のあるプレゼンを
オバマ元大統領やアップル社の故スティーブ・ジョブス氏などプレゼン上手に共通するのは、情熱があることです。台本を読み上げるだけのプレゼンでは、聞き手の意欲を削いでしまいます。優等生になる必要はなく、あなたの優しさ、誠実さ、思いやり深さ、知性など長所を活かして、身振り手振りの身体表現も交えて、あなたの情熱を言葉にのせましょう。
いかがでしたか? 口下手な人でも技術的なコツをつかめば、プレゼンで上手に話せるようになります。練習を重ね、場数を踏み、苦手意識を克服していきましょう。
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