ウェビナーのプロが伝授!ライブ配信に必要な「機材リスト」
ウェビナー(オンラインセミナー)や説明会、展示会など、ビジネスのあらゆる場面でライブ配信が活用されています。自社でライブ配信を行う場合、どのような機材が必要になるのでしょうか?当記事では、ライブ配信に必要な機材について紹介します。
そもそも「ライブ配信」とは?
ライブ配信とは、TVの生放送のようなもので、ライブストリーミング(データのダウンロードと再生を同時に行う方式)によるリアルタイム動画配信サービスのことを言います。
近年、コロナ禍の影響でライブ配信は高い注目を集めており、インターネット上で実施されるセミナー(ウェビナー)や説明会、展示会などの多くがライブ配信されています。
ライブ配信は臨場感があり、チャット機能を使うことで視聴者とのコミュニケーションも図れることから、視聴者参加型の充実したコンテンツとして定評があります。また、生放送しているコンテンツを録画し、後日配信できるのも人気の秘訣です。
しかし、映像や音声の乱れなどの配信トラブルをリカバリーしづらいため、準備段階で適した設備と万全な配信環境を整えることが求められます。
実際に、ライブ配信を行う場合にはどのような機材や環境が必要なのでしょうか?
次の項目で紹介したいと思います。
木村情報技術が伝授!ウェビナーに必要な「機材リスト」
自社でライブ配信を行う場合には、さまざまな機材が必要となります。
例えば、 木村情報技術が開催した15周年記念セミナーのライブ配信では、主に以下の機材が使用されています。
- カメラ/三脚
- スイッチャー
- モニター
- 照明
- マイク
- スピーカー
- ミキサー
- 配信機(エンコーダー)
- 収録機
- 講演PC
- 映像素材再生機(PC)
- 各種ケーブル
これは、あくまでも基本的な機材です。機材構成は番組内容によっても異なります。
例えば、ニュース番組風のコンテンツでは、基本の機材のほかに「カンペモニター」「照明やカメラの追加」「ワイヤレスピンマイク」などが追加されます。
ライブ配信を開催する際には、事前に内容を想定して、必要な機材を準備することが欠かせません。上記を参考に、必要機材を整理してみてはいかがでしょうか?
機材選びのポイント
さて、ライブ配信に使う機材は、「単に揃えれば良い」というものではありません。
どのような基準で機材を選ぶのが望ましいのか、ここからは「機材選びのポイント」についてお伝えしていきたいと思います。
機材を選ぶ際に重要なポイントは、大きく2つあります。
木村情報技術の『創立15周年記念セミナー』を例に、そのポイントをみてみましょう。
1.内容(コンテンツ)に合わせる
前途したように、揃える機材はコンテンツによって異なります。そのため、コンテンツの内容に合わせた機材選びが重要です。
以下の写真のような、テレビ番組の「ワイドショー」や「インタビュー番組」に近いコンテンツにおいては、出演者の動きなども考慮した機材選びがポイントになります。
もし、インタビューなどを行う想定であれば、どこに動いてもきれいに映像を抑えられるカメラや照明、どこから話しても音が拾える音声機器などを選択する必要があります。
このほか、機材の配置もライブ配信を手がける際に考慮すべき点です。 番組内容に合わせた機材やスタジオ環境を整えることで、音声や映像が乱れることも途切れることもない配信が実現します。
2.細やかな設定ができる機材が◎
ライブ配信を行う環境は毎回異なることが多く、どのような環境下でも美しい映像を配信できるように、細かな設定ができる機材がおすすめです。
スタジオ内は明るさや照明の色が変わるため、出演者に映像を供給する返しモニターも、色見、明るさなどを細かく設定し、モニターにしっかりとした映像が映し出されるように調整がされています。
画像手前に映り込んでいるのが「返しモニター」
業務用レベルの機材であれば、スタジオの環境に応じて機材の微調整が可能ですが、その設定には専門的な知識がある程度必要となるため、自社で扱える機材か否かを含め、どのような機材を選ぶか慎重に検討する必要があります。
ライブ配信は安定した配信環境が命!
クオリティの高いライブ配信を実施するためには、配信環境も整える必要があります。むしろ、それが配信の"命"と言っても過言ではありません。
配信環境を整える上で、もっとも気をつけたいのが以下の2つです。
1.通信環境
ライブ配信はインターネットを経由して実施するため、ネット回線のバックアップ体制が必須です。1つの回線が落ちても、予備の回線を使えるようにしておくことで、即座に復旧させることが可能となります。
有線のネット回線、モバイル回線でも構いません。必ず、バックアップを用意しておきましょう。
2.配信用パソコンのスペック
通常のライブ配信は、YouTubeだけに限らず、さまざまなページへと同時に配信がなされます。そのため、どんなに万全のトラブルシュートを行っても、配信先で予期せぬ挙動が起こる可能があります。こうしたトラブルに対応するためには、高スペックなPCが必要です。
配信用のパソコンは、性能が高いものをおすすめします。配信に必要なスペックの3倍以上を目安に機器を選定すると良いでしょう。
ユーザーの「視聴環境」を考慮した配信を
しかし、ライブ配信は、配信する側の環境だけでなく、視聴する側の環境を考慮することも重要です。視聴者は、視聴デバイス、ネット回線の状況が人によって違います。
視聴者側のインターネットの速度が遅い環境下では、情報量の多い映像(動きの激しい映像など)を配信すると、動画の動きが途切れたり、固まったりしてしまうため、映像の情報量を多くしすぎないように心がける必要があります。
どんな環境のユーザーでも快適に配信が視聴できるようなコンテンツを意識すると良いでしょう。
木村報技術では、高品質な法人向けライブ映像配信サービス「Biz Live」を提供しています。「Biz Live」は、数千人以上の視聴者へタイムリーに情報配信ができ、複数拠点からの出演者を中継でつなぐことができます。配信に必要なものは、講演資料と配信の構想のみ。その他は、木村情報技術が事前準備から配信終了後のレポートまでをワンストップでサポートします。
なお、「Biz Live」を活用したライブ配信に必要な機材(映像機材・音響機材・照明機材)は、一通り自社スタジオに取り揃えており、機材の設定や当日の運営など、同ライブ配信イベントの準備?終了までの全てを手がけています。