最もストレスがたまること。それは、「同じことをやり続けて違う結果を求めること」だと思います。
過去10年間にMRの面談効率が悪化し、今後も▽在宅医療▽チーム医療(医師の負担軽減)▽アウトカム目標(臨床指標)▽地域包括ケアを絡めた多職種連携--など、地域包括ケアによって"増えるもの"が、医師に面談できる機会を奪っていきます。これまでと同じことを繰り返すだけでは、医師や薬剤師と面談できず、図のような負のサイクルを回すことになります。
シェア・オブ・ボイス(SOV)型のMR活動は、企業の実績を一時的に上げるかもしれませんが、得意先側には"負"の活動として捉えられてしまいます。
このサイクルを下図のように、会社だけでなく得意先に対しても"正"のサイクルを回せるように、活動を見直す必要があります。
それでは、先生方が忙しくでも「会ってもいい」と思っていただけるMRとは、どのようなMRなのでしょうか?これまでの取材を通じてうかがった内容をまとめると、以下の5つに集約されると思います。
タテ社会の医師をヨコにつないでくれる
→ 人脈があるネットワーク思考
添付文書等に書かれていない情報を語ることができ、処方設計のアドバイスができる
→ "本業"がしっかりしている
経営のことにも興味があり、ビジネスマインドが高い
→ 増患対策なども語り合えてしまう
噂話など話題が豊富
→ 先生も"同業他社"の動向や他業界に興味がある
患者さんを見る眼を持っている
→ 売っているものを"患者志向"で定義できる
これらの一部は企業研修の中でもカバーされていますが、残りは自らが学ぶ必要があります。しかし、良いコンテンツがまとまったものがなかなかありません。ないならつくろう!ということで、MR-NETの池上文尋さんと一緒に、「アリストテレス」というMRのための知恵袋サイトをつくりました。
「アリストテレス」では、「医学や薬の知識以外の医療周辺情報」をその分野の第一人者に話していただき、それらのコンテンツを動画や音声でいつでもどこでも見られるようにしました。
「社内研修でものたりない方は、ぜひ"車内研修"のひとつに「アリストテレス」を活用してください。
詳細は「アリストテレスのWebサイト」をご覧ください。