長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科
長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科看護学講座 准教授 松浦江美 先生
利用の経緯
学習意欲や目的意識の希薄な学生に対し、どのような刺激を与え主体的に学ぼうとする姿勢や態度を持たせるかは極めて重要な課題である。この課題に対応すべく、看護学生が主体的に学び続ける能力を育てるためには、学習支援者は学習内容に精通することだけでなく、学習者の反応をとらえ、巻き込みながら支援する学習支援能力を高めていくことが求められている。
また、2012年には、中教審の質的転換答申のなかで、アクティブラーニングが明文化され、大学教育において急速にアクティブラーニング推進が行われている。
そこで、今回私は、双方向の講義を構築するためにSunVoteを試験的に活用したのでここに報告する。
利用の状況
使用状況は、私が所属している長崎大学医学部保健学科(2年生)、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科(修士課程1年生)の講義にて使用するとともに、非常勤講師として所属している活水女子大学看護学部(2年生)、国立病院機構嬉野医療センター附属看護学校(2年生)にて使用した。
配布・回収の時間を短縮するために前もって箱を作成し、学籍番号を指定し配布をお願いし、回収に関しては、キーパッドを回収する際にひとりずつ箱に戻してもらった。
講義後のコメント
学生のほとんどは、これまでの講義と異なり講義の中でSunVoteを用いることで自分の考えを選択し伝えることができることが新鮮であり、講義に参加することができた、眠くならなかったなどと講義後のアンケートにも記載し好評であった。
SunVoteは学生の学習コミュニケーション、アクティブラーニングを促進するきっかけとしては大いに効果的なツールであると考える。また、学習支援者は学習者の反応をとらえ、巻き込む講義・演習などを行っていけるよう効果的なツールの活用とともに学習支援能力を高めていく必要があると思われる。